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TOPInterview 02 開発職
デジタルプラットフォーム事業部 アカウンティング領域 開発職 部長
伊澤 友輔 2009年度入社
私が現在担当しているプロジェクトでは、デジタル庁様をはじめとする官公庁のシステムの全体アーキテクチャ設計を手掛けるアーキテクトとして従事しています。 アーキテクトとは、言わば「技術の目利き」。要件を実現するために、さまざまな要素を組み合わせてシステムを設計し、全体像を作り上げていくのが主な仕事です。
具体的な例を挙げると、デジタル庁様ではマイナンバーカードを用いて国民の皆様へ給付金を素早く届ける事業を実施しているのですが、それを各自治体で展開するためのシステムを設計し、クラウド上に構築しています。 給付金のサービスはPOCという実証実験から始まり、岸田政権が定額給付を決定したことでシステム改修を加え、2024年8月現在では全国で100近い自治体に展開されるようになりました。
このプロジェクトの中で、私自身はアーキテクトとプロジェクトマネージャーの両方の役割を担っています。自分が携わったシステムで喜んでくれる人がいる、日本のためになっている、と思うととてもやりがいを感じますね。
これまでの経歴をお伝えすると、入社直後はバチカンの前身である国会図書館様の新システムの構築に携わり、3年目以降は総務省様の電子調達システムをゼロベースで設計し、協力会社への技術的指導や自動化ツールの導入・使い方のレクチャーまで広く担当しました。 6年目からは国土交通省様向けのシステムでアーキテクチャ設計と自動化を手掛け、9年目で課長になり様々なシステムをクラウドにリフトしていく業務に従事したのち、今の部長職に至ります。
私は15年前まで外資系のITベンダーで働いており、公共系のシステムや自社製品のシステムを作る業務を担当していました。そこでは、東北・北陸・長野などを走る新幹線の基幹システム構築や、フェリカ(非接触型のICカード技術)のサーバー側の製品を手掛けるなど、比較的規模の大きな仕事に携わっていました。 基幹システムが切り替わり、朝一番に自分が作ったプログラムで新幹線が走った瞬間を見た時は、本当に大きな喜びを感じましたね。
当時の職場は、一人でさまざまな業務をこなさなければいけない環境だったため、システムの設計から協力会社の調整、技術的な指導まで幅広く担当しました。また、自分でソースコードを実装するなど、実際に手を動かす仕事もありました。技術職として成長できたのは前職のおかげと思っています。
転職のきっかけは、リーマンショックによる会社全体の業績悪化。部署ごと子会社に転籍になってしまい、自分のやりたい仕事ができなくなったことに歯がゆさを感じていました。 雇用条件や給与が変わったわけではなかったので、転職することへの葛藤はありましたが「この機会に自分の本当にやりたいことを追求したい」「やっぱりSIの仕事をやり続けたい」と思い、転職活動を始めました。
大規模な公共システムを担当するやりがいを感じていたので、転職する際も「誰もが使ってくれるシステムを作りたい」という思いは変わりませんでした。 その中でNTTデータを選んだ理由は、国内の会社で日本のために仕事がしたかったからです。外資系の会社ではなく、日本の会社で公共システムを作りたいと考えていたところ、当社が「公共系アーキテクト」という職種を募集しており、「アーキテクトの経験はないけれどこれは面白そうだ!」と思って、飛び込みました。
NTTデータに転職する際の面接は忘れられません。転職理由を聞かれた後に、「君の作ったシステムを自慢してみてよ」と言われ、これまでの経歴やスキル、携わってきたプロジェクトの内容を詳細に説明しました。 すると、面接官がとても熱心に、そして楽しそうに話を聞いてくれたのです。
面接を受ける前は、正直なところ「お堅い会社」だと感じていたのですが、この質問を聞いて一気に肩の力が抜けたのを覚えています。
実際、NTTデータ以外にも複数の会社の面接を受けていたのですが、当時社会人6年目だったこともあり、企業からは「即戦力になるかどうか」を重点的にヒアリングされました。 しかし当社では、即戦力というのは当然ある程度は求めるのですが、それ以上に今までの仕事のプロセスや個人のポテンシャルを見て採用活動を行っているのだなと、強く感じました。
今振り返ると、「作ったシステムに思い入れやプライドがある人は、本気でプロジェクトと向き合ってきた人」だと思うのです。なんとなく仕事をしてきた人は、ここがこうだから素晴らしい、と熱意をもって語ることはできません。 きっと面接官は、「この人はどんな風にスキルアップしていくのか」という成長戦略を描きながら、面接に当たってくれていたのではないでしょうか。その視点が当社の素晴らしい視点だと感じていますし、今では私も面接時に同様の質問をしています。
また、外資系企業は採算が取れなければすぐに撤退を決めてしまいがちですが、NTTデータではすぐに売上に繋がらなくても、「投資」という位置付けでお客様のニーズに向き合いながら、現場の裁量である程度物事が決められるのがいいですね。
加えて、技術力が高いことも特徴です。技術のベストプラクティスやフレームワーク、アプリケーションの自動化の方法など、社内に蓄積されたメソドロジー(ノウハウ・プロセス)が公開されていて自由に使えるため、他の案件にも存分に活用できます。 技術や知識が陳腐化しておらず、常に最新情報をキャッチアップしているし、プロジェクトマネジメントや品質管理の方法も確立されているからこそ、技術力は世界トップクラスなのだと思います。
私たちの主要顧客は官公庁様であり、要求に対して的確かつスピード感をもって対応することが求められます。 そこでは政府の方針・ビジョンに基づいてデジタル社会の実現を目指していくわけですが、誰も正解が分からないので、トライアンドエラーを繰り返しながら進んでいかなければなりません。
また手掛けるシステムも様々で、アジャイル開発で素早く開発するものもあれば、ミスが許されないがゆえに慎重に手掛けなければいけないものもあります。 そのため、与えられる仕事を単にこなすだけではなく「どういうプロセスで、どういう結果になるのか」「将来のために、今何をやるべきなのか」を常に考えておく必要があります。
公共性の高いシステムだからこそ、お客様目線を大切にして、日本という国のために、そして実際に使ってくれる生活者の方々・自治体のために仕事をしていきたいですね。
私個人としては、部長として「ビジネスを作っていくこと」「組織を作ること」が楽しいので、その部分を全力で取り組んでいきたいと考えています。
NTTデータでは、手を挙げ続ければ成長の機会が得られる環境が整備されているので、ぜひ一歩踏み出す勇気を持ってほしいと思います。
キャリアは自分で作るものです。誰かが仕事を与えてくれるわけでも、誰かが成長させてくれるわけでもありません。
新しいことをやるのは誰でも不安ですし、時には失敗することもあるかもしれませんが、一歩踏み出す気持ちさえあれば必ず成長に繋がるはずです。 チャンスの神様は後ろ髪がないので、来た時に掴まないとあっという間にチャンスが逃げてしまいます。
私の転職活動は否応なしに始めたものでしたが、今振り返ると転職してよかったと思っています。 それは単にNTTデータに転職したということではなく、自分のやりたいことを言語化し、一歩踏み出したことで、やりたい仕事がより高い視野でできるようになった点が大きいです。転職した価値があったと心から実感しています。
転職活動はエネルギーが必要なことですが、今よりステップアップしたい、視野を広げてみたいと思ったら、まずはチャレンジしてみてください。 やったことがないことにも一歩踏み出せる人、いろいろな知識・技術を吸収しながら前向きに仕事に臨める人、そんな方と一緒にお仕事ができたら嬉しいです。
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